⭐️「ロード」から学ぶ幸せ

⭐️「足るを知る」と、何でもない日々の尊さ

「足るを知る」という言葉があります。
今あるものに目を向け、それを“足りている”と感じる――
シンプルだけれど、現代を生きる私たちにはなかなか難しい生き方かもしれません。

人はどうしても、上を見てしまいます。
誰かが持っているもの、自分にはないものに目がいってしまう。
「もっとこうなりたい」「あれも必要だ」
そんなふうに、心はいつも“何か足りない”とささやいてきます。


⭐️本当の幸せは、いつも“そこに”あった

けれど、ふと立ち止まったとき、私たちは気づくことがあります。

「何でもないようなことが 幸せだったと思う」
――THE 虎舞竜『ロード』

この一節を聞くと、胸にじんとくる人は多いのではないでしょうか。
何気なく過ごしていた日々――
毎朝の「おはよう」、子どもが駆け寄ってくる足音、夕飯を囲む家族の会話。
それがどれだけ大切なものだったかに、後になって気づく。

失ってはじめて、あれが「幸せそのものだった」と思い知る。
私たちは、とても不器用な生きものです。


⭐️欲望があるからこそ、苦しさもある

もちろん、欲が悪いわけではありません。
「もっとこうなりたい」「よりよく生きたい」と思うからこそ、人は成長できるし、進んでいける。
でもその欲望が、いつしか自分を苦しめはじめたとき、
“今ここにあるもの”に目を向けることを、私たちは忘れてしまいます。

スマホを開けば、誰かの成功や幸せが目に飛び込んできます。
SNSでは、充実した生活、理想的な家族、美味しそうな料理、かわいい子ども…。
気づかないうちに比べてしまい、自分の日常が色あせて見えてくる。

でも本当にそうでしょうか?


⭐️「すでにある」ことに気づくということ

朝、あたたかい布団の中で目を覚ますこと。
子どもが「行ってきます」と元気に出かけていく姿。
疲れて帰ってきたときに、家に明かりがついていること。

どれも、特別なことではないかもしれません。
でもそれは、当たり前ではない奇跡の連続なんです。

今、目の前にあるもの。
すでに自分の手の中にあるものに、感謝できたとき。
心はようやく「満ちる」という感覚を思い出します。

それがきっと、「足るを知る」ということなのだと思います。


⭐️おわりに

人間の欲望には終わりがありません。
何かを手に入れても、また次を求めてしまう。
でもそのたびに立ち止まって、
“いまここにある幸せ”に気づける感性を育てていきたい。

THE 虎舞竜の『ロード』が教えてくれたように、
何でもないような日々が、じつはかけがえのない日々であったように。

これからも、「もうある」ことに目を向けながら、
静かに、穏やかに、歩いていけたら――
そんなふうに思います。


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